私は、器によくゾウの絵をかきます。
ゾウが特別好きなのか?というと、そんなわけでもないのですが、書いていて楽しいのが一番の理由かもしれません。
でも、瞳が優しいし姿も動きも好きだから、やっぱり好きなのだと思います。
自分のことは、自分でもよくわかっていないものです。
私は「聞く読書」をしながら作業することが多いのですが、最近聴いたものに宮沢賢治の「オッペルと象」(オツベルと象)があります。常田富士男さん朗読でした。素晴らしかった。
私は、このお話を初めて知ったのですが、最後に泣いてしまいました。
(青空文庫でも読めるので気になる方はネットで検索して読んでみてください。)
あらすじは、
ある日地主のオツベルのところに白い像が一頭やってきます。
ゾウはオツベルの過酷な要求に喜んで答え、そして健気に一生懸命働きます。
でも、疲れ果てたゾウの瞳から力がなくなってきたとき、森にいるゾウ達が圧倒的な力ですべてをなぎ倒しながら、白いゾウを助けに来てくれて、みんなで森に帰るのでした。
いろんな見方ができる物語だとおもいます。
私は、こんな風に困難な状況の時に全力で助けに来てくれるゾウの集団が頼もしくて、うらやましくて、いいなぁ、、と思いました。あー、私もゾウの集団来てくれないかなぁと思った。そしたら泣けてきたのでした。
現実にはナカナカ、ゾウの集団は来てはくれません。
でも、こんな風にグララララァ(お話ではこんな風にゾウ達は助けに来る)、とではなくても助けてくれてたり、見守ってくれている存在は必ずいる、と思います。
本当にありがたいことに、、、。
この物語りを知って、ちょっとゾウを描くときの意識変わった気がします。
これからも、ゾウをたくさん描きたいと思いました。
イチテンゴの器の中のゾウ達に、お使いくださる方のところに「グララララァ」と助けに行くのだよ、と伝えておくことにします。
ゾウ、以外にも。
もしかしたら、今、ちょっとしんどい状況の方もいらっしゃるかもしれません。実は私もです!
なんとか、どうしようもできなくても、あんなこともあったなぁ、と思える日まで「グララララァ」と過ごしていこうと思っています。
蒸し暑いし、イッー!!って思うこともあるかもしれませんが皆様も心身をたいせつにしてお過ごしください。