ただいま奈良近鉄百貨店で、イチテンゴの器を販売させていただいております。
とても久しぶりです。
新生活が始まってしばらく経ちますが、この間、いろんな山を越えてきた方、今、まさに山を超えている方も多いかと思います。
今回は私も新しい生活が始まったので、やってみたかった「輪郭を描かない技法」に挑戦してみました。
それがこの「山笑うシリーズです」


自分で輪郭を描くのではなく、杓でパッとかけた黒色を何かに見立てて描く、というやり方は最初は上手くいかなくて、想像以上に時間がかかりました。
けれど、 じっと見ていると、次第に黒色が山に見えてきました。
それで、一羽の鳥が、いろんな山を飛んでは、また、違う山を訪れる、、「山笑うシリーズ」にしてみました。
これを作っているときには、鳥には山がどんなふうに見えるのかな?と考えていました。
そうすると、だんだん、私も山がどんなふうに見えるだろう?と思えてきました。


自分の立場や、気分や、体調など、いろんなことで物の見え方は変わります。
山は本当は笑っているのに、怒っているように鳥は感じているかもしれないし、鳥にだけ笑っているように見えるのかもしれない。
私が思うのと、鳥は違う考え方をしていて、見え方も違うけど、でも山は一つだけ。
遠くの雲はその様子を静か笑いながら見てる、、とか。
なんだか、おもしろいなと思いました。


山中にいるときは大変だ,嫌だな、と思っても山から下りて見上げたら全然違う山にみえることもあり得ることだ、と思います。
今、目の前の山も、越えてる途中の山も、まだ見ぬ大きな山々も、いつか笑う山になるといいなぁ。
そんなことから作ってみた「山笑う」シリーズでした。


ちなみに私は「山笑う」という季語が大好きで、本当に新芽に覆われた山は笑っているように見えるし、山が笑うと世界も笑っているように見えるな、と思います。
奈良近鉄での販売は26日金曜日までです。
どうぞよろしくお願いいたします。
★こちらの白黒の器は土も描き方も全然違います。土はいつものよりも少し粗目の赤土の粘土を使用し、そのうえに白化粧や黒で彩色しています。ぐっと土味が増し柔らかな質感です。
この素材を活かし、土の粒粒や白化粧(白泥)のムラや凹凸もそのままにしてあります。食洗器には不向きです。ご了承ください。★




























